ならづけ!

大好きな「奈良」に漬かりまくるブログ^^

箸の町ならでは!?『吉野杉箸の無人販売所』(下市町)

先日何気なくテレビを見ていると、所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!という番組内で、下市町にある吉野杉箸の無人販売所が「ニッポン珍無人販売所」として取り上げられていました。

テレビ画面のテロップには「料亭が使うブランド品が200円!奈良・吉野で300円の高級割り箸」という文字が!!
しかもその割り箸を販売しているお母さんが、うちのお店によく来てくださる常連のお客さんでビックリ!!(←めちゃくちゃ優しい方で大好きなお客さんの一人なのです)

…というわけで、これは実物を見に行かなければ!!と早速行って来ました。

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場所は下市町の善城という地区で、下市町役場から国道309号線を少し南に行ったところです。(詳しくは地図を貼り付けておきますので参考にしてください。)

早速近くへ行って様子を見てみることに

そこには、手作り感があってレトロで素敵な割り箸の無人販売所が!!

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ここにしかない!?吉野杉箸の無人販売

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「よしの」「杉箸」の手書きの文字が何だかかわいい…

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向かって左側から撮影

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右側からも

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壁はビールの缶でできています

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屋根部分には「西」の文字が

この杉箸を販売されているのが「西製箸所」さんなので、「西」の文字が書かれているようです。

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中はこんな感じになっています

価格は上の段の長い方の割り箸が300円。下の段は200円で販売されています。

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吉野杉を使用した立派な割り箸が、これだけ入って200円〜とは!
冒頭で紹介した番組によると、地元の方が普段使いに購入したり、贈答品やお土産として買われる方もいるそうです。

また森林ジャーナリストの「思いつき」ブログさんの「割り箸の無人販売所」という記事には以下のように書かれていました。

下市町というのは、割り箸の発祥の地であり産地である。吉野町がヒノキ割り箸が多いのに対して、こちらではスギ割り箸を作っている。
そこで見かけた無人販売所。
なんと、割り箸を売っているのだ。 上が300円、とあるのは高級スギ箸。100本入りかな? 下の200円は、ヒノキ箸である。
さすが、割り箸まで無人販売か!
そういや、何年も前に割り箸の取材で訪れているのに、下市や吉野町では、割り箸を買えなかった。一般人が割り箸を購入できる店がないのである。せっかくの産地なのに、小売りしていなかったのだ。
この無人販売所が、その悩みを解決する?
ちなみにこの小屋の屋根や側面に、缶ビールを伸ばして張っているのが、手づくりぽくていいなあ。

引用元(http://ikoma.cocolog-nifty.com/moritoinaka/2012/09/post-b163.html


奈良県内を散策していると野菜や果物を中心に、数々の無人販売所を目にしますが…。
それにしても割り箸の無人販売所とは!とてもユニークで面白いですね!!}

ちなみに。マイ箸などのブームもあり「割り箸=エコではない」という考えが一時広まった時もありましたが、割り箸を使った方が環境にも良い!?というような内容の記事を鉃田さんが書かれていましたので、参考にリンクを貼らせていただきます。


下市町へお越しの際はぜひ!吉野杉を使用した高級杉箸の無人販売所を探してみてください〜。

下市町の割り箸について

最後に下市町の割り箸に関しての記事を、下市町のHPより引用させていただきます。

割り箸

下市は割り箸発祥の地としても知られています。南北朝時代の頃、吉野の後醍醐天皇に下市の里人が杉箸を献上したところ、その美しい柾目と芳香を喜ばれて、朝夕ご愛用されたため、公家、僧侶などに次第に伝えられていき、今日に至っています。
一本いっぽんを巧みに加工された下市の割り箸は、吉野杉の美しさを見事に表現しており、昨今では、山人の暮らしと森林の保水力を支えるエコグッズとしても注目されています。お手軽なお土産としてお勧めです。

引用元(http://www.town.shimoichi.lg.jp/0000000272.html

 

下市はわりばしの発祥の地です

そもそも割箸の由来については古事記スサノオノミコトの神話にさかのぼることは歴史学者や箸の研究家が記述しています。
その後、南北朝の昔、後醍醐天皇が吉野の皇居にあらせられた時、下市の里人が杉箸を献上したところ、その美しい木目と芳香を喜ばれて朝夕ご愛用されたので公卿、僧侶にも使用されるようになり、次第に伝えられて今日に至っています。

江戸時代の寛政年間、割箸の製法が改善され、続いて安政年間に利久箸が考案されてから下市の割箸の名が一躍高まりました。
下市の割箸は、江戸時代に吉野杉で作る酒樽の材料の端材が捨てられるのを惜しんで考案され生まれました。今では吉野杉の大半は建築材に変わり樽の製造は少なくなってきましたが、現在でも、植林された吉野杉の原木を、建築製品等に製材した後に残る外側の利用度の少ない部分(背板)だけを利用して、一本一本巧みに加工して吉野杉の美しさを損なうことなく作られ、自然を大切にする心は受け継がれています。

明治になるまで販路は近畿地方に限られていたのですが、維新後国勢の伸展に伴い需要が激増して販路も全国におよび、家庭工業として大きな発展を遂げ「箸の町」と呼ばれるに至りました。 太平洋戦争までは生産は向上の一途を辿り、朝鮮、台湾、中国をはじめ、遠くハワイ、アメリカまで輸出されたのですが、戦争で激減したのを終戦と共に復旧を目指して立ちあがり杉箸の他に桧箸の生産もはじめ吉野箸の生産額は倍増し、わが国経済の高度成長と共に飛躍的な発展を遂げました。

引用元(http://www.town.shimoichi.lg.jp/0000000062.html